最初で最後のフラッグシップ ペンタックスLX

いまではすっかりマイナーなメーカー、というよりリコーに吸収されてただの1ブランドになってしまいましたが、かつてペンタックスは手の届きやすくて魅力的なカメラを多数作っていました。

そんなペンタックスが、一度だけキヤノンやニコンに比肩できるプロ用カメラを作ったことがありました。それがLXです。

このカメラは交換できるファインダーやモータードライブなど、さまざまなオプションがありました。それがプロ用カメラの証で、他のメーカーのプロ用カメラも同じだったわけですが、とりわけLXが優れていたのはそのデザインと使い心地でした。

キヤノンやニコンのプロ用カメラは、いかにもプロ用で、ごつごつしたデザインでしたが、LXは曲線基調の美しいボディで、しっくり手になじみます。巻き上げの感覚も滑らか。特殊なベアリングを使っているからだと聞いたことがあります。また、ファインダーもとても明るく、シャッターを切った瞬間のミラーのブラックアウトも短いです。同時期に製造された他のペンタックスのカメラを数種類持っていますが、LXは明らかに別物です。

このLXの最大の特徴は、フィルムにあたっている光を直接測光するシステムで、かつ長時間露光がたしか125秒オートで制御できるというものでしたが、実際はそれ以上長時間制御できました。このおかげで、夜景がオート露出で撮影できました。かなりの長時間露光できたので、色々な表現が出来て実に面白いカメラだと思いました。もう20年使っていますが、まだまだ使い倒すつもりです。